――死。
誰もが恐れるもの。
誰もが恐怖する、逃れる事の出来ない運命。
命が誕生した瞬間に内包された、『生』とは表裏一体の存在。
遥か古の頃から人は誰しも死を恐れ、それから逃れようと様々な試みをした。
だけどそれとは逆に、あらゆる苦痛や絶望から逃れる為、自ら死を選ぶ事もした。
苦痛や絶望に耐えて生きていくよりも、一瞬の恐怖と苦痛による『全ての解放』を望んで。
それは、わたくしも望んだ事がある。全てから逃れたくて死を選んだ事がある。
苦しくて辛い思いに耐えるぐらいなら死んだ方がマシです、と――
わたくしは逃げ出した。
苦悩と絶望に耐える事が出来なくなり、解放を――死を望んだ。
恐怖はなかった。なかったはず。わたくしは死による解放を望んだはず。
――でもね。
本当の『死』への恐怖は、決して消える事のない感情だという事を理解していますか?
† 孤独の先にある未来 †
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